大和路
奈良は存外小さな町だった。
近鉄奈良駅、JR奈良駅周辺の賑わいや、
人の流れを見る限りでは、人口30~40万人というところか。
(実際ビンゴだったわけだが)
とにかく歩いてみよう。
町を把握するのに最もシンプル方法は散策だ。
ただ、その時は野生の勘で歩くだけでなく、
積極的に地元の人に道を聞くことだ。
たいして困ってなくても人に聞く。
あくまでコミュニケーションのきっかけだ。
結果として、無欲のナンパに成功したりする。_| ̄|○
道を聞いてくる人=助けを求めている人=何とかしてあげたいと思う対象。。。
これ以上巧妙な心理的ドアオープナーは無い。
って、オレは何を力説しているのだ。_| ̄|○
ともかく、歩けるだけ歩いた。
単なる野っぱらだった平城京跡を皮切りに、
興福寺、春日大社、二月堂、三月堂、東大寺大仏殿、
正倉院、ついでに万平ホテルと同じ設計者による奈良ホテル
でお茶etc.
つっても午後になると疲れてくる。_| ̄|○ヤスモーゼ
東大寺の方角からか、鐘の音が聞こえてくる。
「せんとくん」は、やっぱ違うんじゃねーかなぁ
紅葉を見ながらオレは思った。
下賀茂神社
いい目覚めだった。
風水的に気の通りの良い京の都の中央に
寝泊まりしたからか。
ともかく、水を飲みシャワーを浴びた。
イノダコーヒーでモーニングを食べる前に
散歩でもしてみようと思った。
御所沿いに北に上がり、下賀茂神社まで行ってみた。
やぶさめで有名な長い参道を歩く。
霊気に包まれているような、どことなく清浄な
感覚になる。
ええ感じやな、ホンマ 昨夜も燃えに燃えたしなぁムフ
街はそろそろ動きだす時間だが、境内は静かだ。
木立の中で瞑想するような、まどろむような時間が流れた。
コーヒーが飲みたくなった。
オレは切り株から腰を上げた。あたた、腰にちょっとキテる。_| ̄|○
懲役8年の求刑が無罪。
あのスケベ医者、相当いい証言したねー。
女取られた割には男気があるのか、女を交換条件にしたのか知らんが。
四条堀川
奈良に鹿を見に、
いや、
まだ行ったことのない斑鳩路を歩いてみようじゃないか、
ということで西に向かった。
奈良の宿をまだ決めていないことに京都で気付き、
急遽、京都のダチに連絡。
「おー、久し振りー、ところで晩飯食おうぜ」
「いいですよ、って、涼さん、どこにいなはんの?!」
「京都駅前。
祇園でも四条でもどこでも行くぜ。」
「ほな。。。 」
持つべきものはダチだね~
オレの望んでいることがだいたいわかっているわけやね
というわけで、
ハイきたコレ、焼きしゃぶ。
ササーと炙る程度でおろしポン酢にくぐらせて食す。
まずい。
いや、味はサイコーなのだが、
関西来たらまた太る。
ということで、東京で食ったら1人4、5万円しそうな肉が
あまりにも安かったので嬉しくなってダチに奢ってやった。
「おおきに、涼さん。
ただ、京まで来てこのまま部屋には戻りまへんやろ?
ええ店お供しますよって、リクエストお聞きしましょ」
と、口上まがいに言うもんだからオレはついつい、そこから
ちょっと北に上がって、東に行っちまったわけだ、ムハハ。
翌日の奈良行きが遅れたのは言うまでもない。
_| ̄|○
バーチャル東京