Old Course | 電脳東京本店

Old Course


1時ちょうどのスタート。


ティーグランドに行ってみると、次に次に

4人パーティーがスタートしている。


だが、フェアウェイを歩くのは8人。

そう、大抵のビジターはキャディを付けている。


当然オレも付けた。

2メートルはあろうかという大男、ポールだ。

同じパーティーにはフランス人とアメリカ人が居た。


世界最古のゴルフコースには世界最古の

クラブハウスがある。Royal & Ancient Golf Club だ。


クラブハウス前からは1番ティーグランドと

18番グリーンが目の前に見える。

世界中から訪れている観光客やプレイヤーも

暇つぶしのためにわかギャラリーとなる。





いやがおうにも緊張してくる。_| ̄|○







電脳東京本店-ここに立ちたくて世界中からゴルキチが集結するのだ





セントアンドリュース、オールドコースの1番ホール、

通称 “Burn” は355ヤード。


距離はまったく無いのでユーティリーかスプーンで十分。

タイガーウッズは風向きによっては5番アイアン程度ではなかったか。


なぜなら、18番と1番のフェアウェイを通り海に流れている

Swilcan Burn という小川を回避しなければならない。


風は気持ちフォロー。オレはポールにスプーンと

天高らかに告げた。


合わせにいっちまった。振り切っていない。

「置きにいく」と言えば格好はいいが、これじゃいかん。

次からはしっかり振っていかねば。


右に押し出し気味に飛んだボールは、Burn までの距離が

短くなっている方向に飛んだ。


横広のグリーンを狙うには悪くない角度だ。


少し風がアゲている。グリーンエッジまで残り140ヤード。

ポールの報告によると今日のピンポジションは奥目。

となるとエッジからさらにプラス20ヤード。

多少ショートする分にはBurnとグリーンの間の距離を

考えても問題は無い。逆に少しでもオーバーするのは

深いブッシュがあるの絶対に避けねばならない。

午前中の Jubilee でのショットは全体的に力み気味で

アイアンは少し深く入っていた。肩の力を抜いて大きく

ゆったり振ることに集中しよう。たとえ7番アイアンでもトップ

するとブッシュのリスクは高まる。そして、Burn がグリーン

手前に左右に流れている、ダフリは最悪だ。

ぜひここはパースタートとしたい。しかし、さっきの

クラブハウスのウェイトレスは可愛かったなー。

今夜暇だって言ってたからやっぱり夕食には誘って

おくべきだったな。まあいい、ホールアウトしてから

戻っても間に合うだろう。


というようなことを約5秒間程度で考え、ポールに seven と告げる。






電脳東京本店-余裕の撮影





結果、ピンまで10ヤードの位置にナイスオン

だが、うねったグリーンはそう簡単にはパーは取らせて

くれなかった。


楽しい。


実に楽しい休日である。

18番のフェアウェイ方向を眺めながら、オレは良いスコアを

引っさげてあのフェアウェイを闊歩している自分を想像していた。