那覇
琉球王国の文化。
それは、常にアジア諸国と薩摩を軸とする
大和国との文化に影響され続けてきたのだろう。
なーんてことも少しは考えながら、釣り糸を垂れていた。
陸地が見える距離であれば、洋上でも何とか
携帯電波の圏内のようだ。
偶然その日の夜に、オレの友人を含む複数の
デザイナーによるファッションショーが那覇で
行われるというメールが届いた。
港からホテルに戻り、シャワーを浴びる時間は
何とかありそうだ。
メール送信。
アイアイサー。
ぜひ寄港させていただきたく。
身にまとうモノも文化の表れ。
沖縄は、これからもっともっといろんなことの
中心になる可能性があると思った。
そして、この地との不思議な縁を感じながら、
オレのテンションは自然高まっていた。
ショーのモデルにちょっと礼美似の娘がいた。
颯爽と目の前を、いや目の上を歩いていく。
隣の礼美を見ると、こちらを向いている。
礼美の方が数段イイ。
間髪入れずに口にしたのは言うまでもない。
今宵の宴は何だかイイ感じのプロローグで始まったぜ!
バーチャル東京